著者:ヴァルター フリートレンダー
出版:岩崎美術社
初版:1973年4月
昔読んだ良書読み直しの一環です。
美術専門の岩崎美術社だから出た感じの、本格的な美術史です。
西洋美術史について全く知らない人は対象にしていません。
ルネサンス、ゴシック、バロックなど一応様式の名前や作品の雰囲気が分かり、代表的な作品も知っている人、できればマニエリスムについても多少認識のある人の読みものです。
最近の本と違い、図説の印刷技術が悪いのが美術書としては決定的なので、この装幀のまま読み継がれることはないでしょう。内容は基本的なマニエリスム論で、他では一般に知られることの無い作家名も頻繁に見られ、残念です。
翻訳が多少読みにくいのはしかたないにしても、イタリア語の発音に関してはかなりの間違いがあり、これは主人公である美術家の名なので問題を感じました。それでも西洋美術史をする人の必読書だと思います。
表紙にあるパルミジャニーノの「長い首のマドンナ」を見るのを最大の楽しみにして、始めてウッフィーツィに行った時の感動を想い出します。
【イタリア図書館 bibliotecaの最新記事】








