著者:デニス・ ヘイ
出版:大修館書店
初版:1989年7月
ルネサンスを勉強する人が読むべき基本図書の内の一冊。
最近、昔読んだ良書を読み直している。
出版当時には、私はイタリアにいて実物もずいぶん見ていたし、結構分かっているつもりだったが、当然のことながら、読んだ頃より遙かに深く理解することができた。
滅多に付けない5つ星だ。
唯一邦題が一般書のような印象を与えるのが良くないと思う。
冒頭にも書いてあるように、これは一般向けではなく、専門的な人たちへの講義録をまとめたもので、ルネサンスと呼ばれている作品や、基本概念がないと理解しにくい。
先行する研究についての批判や傾向などについての記述も、一般書では必要ない内容だ。
オリジナルがイタリア語でない場合に、翻訳者がイタリアの固有名詞を、イタリア語発音で記述できていないのをしばしば見かけるが、多少これにもその傾向がある。が、全体的に日本語訳も読みやすい。
ルネサンスとは何かと言うことを、美術に偏らず、思想、経済、宗教感情などに渡り幅広く概観した、まさに良書だと思う。
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