美大時代にはよく行ったものです。あそこでは学生時代に世話係だった院生達が就職していて学芸員をやっていたし(みんな辞めた)、実は私自身もグループ展をやったことがあります。当時から世田谷区のリッチさ加減を感じていましたが、久しぶりにまたまた実感しました。用賀駅が綺麗なビルになったのを知らなかったから何年行ってないんでしょう?
用賀なんてあまりメジャーじゃない駅が最寄り駅で、しかも遠いのに人気があるのは、環境の良さも大きく一役買っていそうです。駅からの案内標識に力が入っていますし、その通りに歩くと普通の通りとは全然違う、人工作品の小さな河やベンチ、不思議な道ばた彫刻が遠い道のりを感じさせません。日曜日の砧公園は天気が良くないにもかかわらず家族で溢れていて、館内にも適度に人が居ました。しかも若い人からお年寄りまで、さらに自然に会話していて非常に雰囲気が良い。流石、美術館ランキング上位の常連館です。
で内容はと言うと、
山口薫(企画展)とアウトサイダーアート(常設の中で)ですが、後者は世田谷美術館の得意とするナイーブアート系で、これが好きで通っていたところがあります。
ナイーブアートと言ってピンと来る人がどれだけ居るのか分からないし、私もなんと言っていいのかよく分からない。最も有名な作家は「税官吏アンリ・ルソー」。本当に子供の頃から大好きだった。良く真似して描いたものだし、未だに描いてみたくなる。
ナイーブアートの定義がどんなものかは知らないが、私は
「アカデミックな教育を受けないで、個人的に(趣味で)描く」
ということが共通項で
「精神に何らかの障害を持った人」
に多くの作家(といえるのか?)が居ると言うこと。
よって
「簡素な日常的な素材を使って、化学処理や複雑な画面処理を施していない」
と言う特徴があると思う。
ルソーのように障害者ではないが日曜画家的な人もいる。
今回は【クレアム】(1979年から障害を持つ人の芸術活動を支援する組織で、ベルギーから国際的ネットワークを造っている)で創作活動をしている人たちの作品でした。すべてが作品の域に達しているかと言えば疑問が残りますが、徴兵中に発祥してヴェローナの精神病院で描いたカルロ・ツィネッリなどなかなかセンスを感じるものや、ある程度知られているアドルフ・ヴェルフリのような作家も居ます。
全く大げさでなく、下心もないのに心を揺さぶる作品が時にあり、何人かは、私の大好きな作家達の内に入ります。
世田谷が収蔵しているルイ・ヴィヴァンのクリアファイルを買いました。学生時代に部屋に貼ってあった作品なんです。
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